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カラー直後の髪は色も綺麗で、ツヤがあり、まとまりが出て、髪が綺麗に見えますよね!
少しでも長くその美しい髪をキープしたいものですよね。そのためには、自宅でのシャンプーがとても大切になってきます!!

日々の営業でも「今日はカラーしたからシャンプーをしないほうがいいですか?」という質問は多々あります!
カラー後のシャンプーが、色持ちに影響を及ぼすという事は世間一般でも知られているとは思いますが、実際にその日にシャンプーしていいのかどのようにすればいいのかなど疑問は多いですよね!
実は、どんなシャンプー剤を使うかということも超超超大事なポイントなんです!!

ということで、今回はカラーの色持ちをよくさせたい皆さんへ向けて、シャンプーと褪色(色落ち)の関係とその対策を説明していきます!!

①カラーの「褪色」ってなぜおこるの?
②どれぐらい経てばシャンプーしていいの?
③どんな風にシャンプーすればいいの?5つのポイント!

①カラーの「褪色」ってなぜおこるの?

まず、どうやって髪が染まるのか?
カラー剤中に含まれるアルカリ剤が髪の表面のキューティクル(髪のフタの役割)を開いて、髪の内部に染料を浸透させることで髪が染まります
このように、表面ではなく、内部を染めているんです!
褪色するのは、その浸透した染料が髪の内部にとどまらず外に流れ出てしまうからです
ヘアカラーが色落ちする最大の原因は?
「水」といわれています。
髪は水分を吸うことで膨らみ、髪のフタの役割をするキューティクルが開き、毛髪内部に浸透した色が毛髪組織の隙間をぬって流れ出てしまうためです。
特に、ヘアカラー後の髪は薬剤の影響でアルカリ性となりキューティクルが開いた状態になっているため、この状態でシャンプーをしてしまうと・・・
あっという間に色褪せてしまいます(泣)
その他の原因は?
・アイロンやドライヤーなどの熱ダメージ
摩擦静電気
紫外線
・ワックスやスプレーのつけすぎ
・プールや海に入る
などが原因とされています

どれぐらい経てばシャンプーしていいの?

理想をいうならば
2日後です!
というのも、染料が髪の内部に入って、見た目には染まってはいるのですが、実は染料はカラー後48時間ほど時間をかけて髪の中の組織に定着していきます。
ですので、まだ定着してきていないその日の夜にシャンプーしてしまうと、本来なら時間をかけて髪に定着するはずの染料を洗い流してしまう可能性があります。
カラーの後、薬剤の作用でキューティクルが開きやすい状態ですので、普段髪を洗う時以上にキューティクルが開き、染料が流出しやすい状態です。
さらに、お湯の温度が高ければ高いほど、キューティクルは開きやすくなるので、これも褪色の原因になります。
要するに
キューティクルを開かないために、お湯で流したりシャンプーしないほうが良い!ということですが、、、1日頭を洗わないのは少し気持ち悪いし、不潔で嫌だと思う方も沢山おられると思います。

そういう場合は、シャンプーして頂いても構いませんが、褪色を最小限に抑えるように少し工夫をして頂ければ、髪質と色持ちを考えて薬剤設定をしている美容師側としても幸いです!

その工夫は続きでどうぞ!!

どんな風にシャンプーをすればいいの?5つのポイント

⑴ぬるめのお湯で流す
⑵カラー後2,3日だけでもシャンプーを換える
⑶シャンプーをよく泡立てから使う
⑷ガシガシ洗わず優しく洗う
⑸すぐに乾かす


⑴ぬるめのお湯で流す
お湯の温度が高ければ高いほどキューティクルは開きやすくなり、染料が流出し易いです。
36〜38℃のぬるま湯が理想です!!

⑵カラー後2,3日だけでもシャンプーを換える
シャンプーには沢山の種類があり、色落ちさせ易いものもあります!
市販されているシャンプーの多くは高級アルコール系シャンプーや石油石鹸系シャンプーに分類され、界面活性剤が主成分の高級アルコール系シャンプーは、その洗浄力の高さから着色料までも洗い流してしまい、安全性の高い石けん素地が主成分の石油石鹸系シャンプーは、アルカリ性のため髪が膨潤し内部に浸透した色が流れ出やすくなってしまいます。

●代表的な色落ちさせやすいシャンプー成分
・ラウレス(ラウリル)硫酸Na
・ラウリル(ラウリル)硫酸TEA
・パレス‐3硫酸Na。
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na


このようなものが容器裏面の成分表の初めの方に書いてあるものは極力避けましょう!

●カラー後に向いているシャンプー成分
・ラウラミドプロピルベタイン
・コカミドプロピルベタイン
・○○○グルタミン酸Na
・○○○メチルタウリンNa
・ココイル加水分解コラーゲンNa


この辺りのものは低刺激性かつ適度な洗浄力で、カラーの褪色を促進させることがなく、髪にも優しいので、普段から使うにもオススメです!

⑶シャンプーをよく泡立てから使う
シャンプーをしっかり泡立ててから使うことで、髪どうしの摩擦を軽減したり使用量を少なくすることができます。
そうすれば髪に負担が少なくを洗え、また必要以上にシャンプーを使わなくて済むので、洗浄力の影響が少なく褪色を防ぐことができます。

⑷ガシガシ洗わず優しく洗う
摩擦は髪のキューティクルを開いてしまいますので、頭皮は指の腹で優しく揉むように洗い、髪は撫でるように洗うように心掛けて下さい!

⑸すぐに乾かす
髪が濡れていると褪色しやすい状態なので、お風呂後なるべく早く乾かしましょう!
乾かす時にも1つポイントがあり、髪の根元から毛先に向かってドライヤーの風を当てながら、手ぐしまたはブラシを使って優しく乾かしましょう!
そうすることでキューティクルが綺麗に整い髪にフタをすることができ、髪の内部を守りダメージや褪色を防いでくれます!

まとめ

カラーの褪色に関わる大事なキーワードは何度も登場した「キューティクル」です!
これが開いていると褪色し易いですし、しっかり整っていると褪色を防げます!(100%防げるわけではないのでご了承ください)

+αで付け加えると、お風呂前に髪をブラシで丁寧に梳かしてからシャンプーすると、髪汚れや引っ掛かりをなくしてシャンプーできるので、髪への負担が減ります!
洗い流さないトリートメントをつけてドライをすると、キューティクルの上に髪を守る膜を張ってくれるので、なお良しですよ!


いかにキューティクルを傷つけずに、良いシャンプー剤で、正しくシャンプーを行うかで色持ちが大きく変わってくるので是非皆さん今日から試してみてください!!

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吉町麻美子

吉町麻美子

京都北山のケーキ屋で8年間経験を積み、その後フレンチレストランのデザートわ3年間担当し、2015年4月に北山で人気の美容室PEACEの移転リニューアルオープンのスタッフとしてカフェの店長を任される。 休みの日はパン、ケーキ、カフェ巡りやお寺巡りをしてリフレッシュしている。