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低脂肪乳といえばカロリーが低いことから、ダイエットのために飲んでいる方も多いですよね。
実はダイエットに向いていないという話もありますが、ここではその話は置いといて、その他の栄養面、特にカルシウムについてお話していきたいと思います。

なんとなく低脂肪と聞くと、カロリー以外の栄養も少なそうですが、実際は違うんですよ!!

牛乳と低脂肪乳の違い!

普通の牛乳と低脂肪乳の栄養面の話の前に、牛乳と加工乳の違いを簡単に説明します。

まずパッケージに「牛乳」と表記されているものは、牛から搾られた生乳を製造過程において、成分を調整していないものです。
殺菌などは行いますが、水分を増やしたり味を変えたりしていないという事ですね。

続いて「加工乳」についてですが、文字通り牛から搾られた生乳になんらかの加工をしたものです。
一般的には、脱脂乳を加えたり、クリーム、バターを加えたりします。

なんらかの加工が施されたものは【牛乳】と表記することはできません。
○○ミルクや○○低脂肪乳などと表記されています。

○○低脂肪牛乳もある!
話がややこしくなってきましたが、低脂肪牛乳という分類も存在します。
【牛】という字があるか無いかの違いです。
混乱しないように。

先ほど何らかの加工をしたものは【牛乳】と表記できないと言っていたのにおかしいじゃないか!!
と思われましたよね?

原材料が生乳100%で、脂肪分だけを除去したものは【低脂肪牛乳】と表記されます。

低脂肪牛乳
生乳から乳脂肪分を除去し、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものです。
エネルギーを除き、他の成分は牛乳と変わりません。
引用:森永乳業

対する【低脂肪乳】と呼ばれるものは加工乳です。
加工乳は自由に成分を調整できるので、カルシウムを多く含ませたり、ビタミンやミネラルを追加するといった調整がされています。

これがカルシウムを摂取するなら、低脂肪乳がおすすめな理由です!!

牛乳と低脂肪乳のカルシウム量の違いを見てみよう!

「明治おいしい牛乳」と「明治おいしい低脂肪乳」200mlに対するカルシウムの量を比較してみます。
※参考までにカロリーも比較します

【明治おいしい牛乳】200ml
カロリー:137kcal
カルシウム:227mg

【明治おいしい低脂肪乳】200ml
カロリー:99kcal
カルシウム:268mg

さらにカルシウムといえばこの商品
【雪印毎日骨太】200ml
カロリー:87kcal
カルシウム:350mg

これもついでに
【雪印 特濃】200ml
カロリー:150kcal
カルシウム:227mg

ちなみに!
アメリカでは低脂肪乳が人気です。

日本と違い、価格はほぼ同一でも低脂肪乳が売れていくと言います。アメリカのスーパーでの主力商品は脂肪分0~2%程度の低脂肪乳。人気の理由は、牛乳の脂肪分には「飽和脂肪酸」が多く含まれているため、できるだけ脂肪酸取り除いた牛乳を飲むほうがよいと考えられているからです。

肥満大国アメリカ、少しでも脂肪分をカットしたい気持ちは分かります。しかし、アメリカの国民の食事量は日本人の比ではありません。低脂肪乳も1ガロン(約3.8リットル)で販売されています。世帯人数の平均はアメリカが2.6人、日本が2.4人ですから、1人あたりの消費量が多いことは言わずもがなです。一方で、一般的な日本人の食事では、牛乳は1日コップ1~2杯という人がほとんどではないかと思います。

消費量が違えば、考え方も変えなければならないのは当然のことです。

まとめ

やはり健康志向の人には、牛乳よりも低カロリーでカルシウムも豊富にある、つまり、エネルギーと脂肪量を抑えたい方には、「低脂肪牛乳」や「低脂肪乳」をおすすめします。
「低脂肪牛乳」や「低脂肪乳」は、当然のことながらエネルギーと脂肪量に関しては、「牛乳」より低い数値になっています。カルシウムなど、他の栄養素量については、商品により様々ですので、パッケージの栄養表示を参考にするといいですね。
暑くなる時期ですので、一度開封したら、賞味期限前でも2~3日で飲みきるようにしましょう。
骨粗しょう症予防のためにも、脂肪とエネルギーはひかえながら、上手にカルシウムをとりましょう。

最後に低脂肪牛乳は乳脂肪分以外は牛乳と同じ成分なので、間違えないようにご注意ください!!

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